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顎関節症は基本治療で改善します|歯科医が解説する原因と治し方

口腔外科  / 顎関節症

こんにちは。
鶴間のぽかぽか歯医者さんです。

今回は、多くの方が悩まれている
顎関節症」についてお話しします。


💡顎関節症のほとんどは手術の必要がありません

顎関節症というと、

・口を開けると痛い
・大きく開かない

といった症状を思い浮かべる方が多いと思います。

しかし実は、顎関節症のほとんどは
手術をしなくても改善します。

実際、外科的治療が必要となるケースは
約1%程度と報告されています。

多くの患者さんは、次のような「基本治療」によって
症状が軽くなります。


顎関節症の基本治療とは

基本治療の目的は、
顎の筋肉と関節を休ませることです。

具体的には、

✔ 噛む筋肉の力を抜く(脱力)
✔ マッサージ
✔ ストレッチ(顎の運動療法)
✔ 就寝時のマウスピース装着

です。

一般的に1~3か月で症状が改善し、
定期的な通院を必要としないレベルへと落ち着きます。

その後は、ご自身でのセルフケアへ移行します。

この「セルフコントロール」がとても重要です。

具体的には、

① 噛む筋肉の脱力
② マッサージ
③ ストレッチ(顎運動療法)

この3点を習慣化することで、
症状の再発を防ぐことができます。


なぜ顎関節症になるの

大きな原因の一つは、

・歯ぎしり(ブラキシズム)
・日中の歯の接触癖(Tooth Contact Habit:TCH)

です。

無意識に歯を長時間接触させていると、
噛む筋肉が常に緊張した状態になります。

その結果、

筋肉が“筋肉痛のような状態”になり、
口を開けたときの痛みや、開きづらさが生じます。

この状態が長く続くと、

関節の中に炎症が起こり
→ 軟骨の変性
→ 変形性顎関節症(Osteoarthritis of the TMJ:OA)

へ進行することもあります。


基本治療で改善しない場合は

1~3か月の基本治療を行っても

・症状が変わらない
・悪化している

場合には、MRIやCTによる精査が必要になることがあります。

まれに、

・他の顎関節疾患
・耳鼻科疾患
・腫瘍などの重大な疾患

が関与していることもあるため、
適切な医療機関への紹介が重要です。

ただし、このようなケースは多くはありませんので、
まずは基本治療から始めることが大切です。


🌸まとめ

✔ 顎関節症の多くは基本治療で改善する
✔ 手術が必要なケースは非常に少ない(約1%)
✔ まずは筋肉の脱力とセルフケアが重要

顎関節症は、
「噛みすぎ」「力の入れすぎ」が背景にあることが多い疾患です。

まずは“力を抜くこと”から始めてみましょう。


🍀当院からのメッセージ

鶴間のぽかぽか歯医者さんでは、

・顎関節症の基本治療
・顎運動療法の指導
・マウスピース治療

を丁寧に行っています。

「最近、口が開きにくい」
「顎が痛い」

そんな症状がある方は、
どうぞお気軽にご相談ください。


📚参考文献

Suzuki A, Hasebe M, Hamada Y.
Intra-articular pathologies detected by magnetic resonance imaging in patients with temporomandibular disorders undergoing successful non-surgical treatments.
Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, Medicine, and Pathology. 2024;36(6):804–809.

濱田 良樹.
変形性顎関節症に対する口腔外科での対応 ― 顎関節洗浄療法&顎関節開放手術 ―.
Dental Diamond. 2022;47(11):46–50.